[No.122] 2008/05/14 (Wed) 23:30
『愛してるなんていうわけないだろ』 角田光代
![]() | 愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫) (2000/03) 角田 光代 商品詳細を見る |
《あらすじ》
空き地で花火をして大声で笑い、終電のプラットホームに声を響かせて走り、夜の闇に声を溶かすように尽きない話をし、言えなかったことや悲しいことを手紙に書き―。時間を気にせず靴を履き、いつでも自由な夜の中に飛び出していけるよう…恋人のもとへ、タクシーをぶっ飛ばそう!初エッセイ集復刊。
《感想》
とても素敵なエピソードが載っているので、この本はよく読み返します。
タクシーの話ってどの作家さんのエッセイの中でもよく出てきます。
でもこのエピソードが一番好きです。
角田さんがクリスマスの夜、友人の紹介で男の人と食事をするんですが、その男はとても自己中心的な人間で、角田さんはその男がタクシーを降りた瞬間、一人でタクシーに乗って帰ってしまいます(カッコイイな)
しかし、一人になって悲しくなってしまい、思わず泣き出してしまいます。
そんな時、タクシーの運転手さんが静かに話し始めます。
その話に泣いていたはずの涙は止まり、いつしか笑顔に変わっていました。
まさにそのタクシーの運転手さんはサンタクロース。
私にとってタクシーの運転手って当たりはずれが多いんですよね(そんなに乗りませんが)
感じ悪い人に当たると鬱になります。
でもタクシーっていろいろなドラマがあって素敵だと思います。
その他のエピソードもとても面白い。
人は傷つきながら、何度も恋をする。
恋っていいな、っていう思いになれるエッセイです。
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