文学少女

本が大好きな『文学少女』の日記です!!

『コールドゲーム』 荻原浩

コールドゲーム コールドゲーム
荻原 浩 (2005/10)
新潮社
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 ぼくのたいせつなものをうばった君へ
 君のたいせつなものをうばいにいくよ


《あらすじ》
高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。犯行予告からトロ吉が浮び上がる。4年前クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが―。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終らない夏休みを描く青春ミステリ。

《感想》
「いじめ」という問題に関わらないで生きてきた人はいないんだろうな。
「いじめ」はいつだって存在する。
いじめる側といじめられる側。
見て見ぬふりする人だっていじめられる側にとってはいじめる側と同じ。
でも、助ければ自分がいじめられる側になる。

以下ネタバレ感想

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図書館革命!!

有川浩さんの『図書館』シリーズの完結編の発売が11月10日に決定!!
早く読みたいけど…終わって欲しくないな〜。
初め『図書館戦争』を買ったとき、まさかこんなにもハマルとは思わなかったな…。
あらすじ読んでもどんな話か全然わからなかったし。
図書館が武装化!?
何だそれって感じで。
でも読んでみたら面白くて面白くて、寝るのも忘れて読みました。
本を守るために必死で戦う姿に感動し、ベタ甘な会話にドキドキ!!
友達にも「騙されたと思って読め!!」と薦め(最初はあらすじ言ったら微妙な顔されました)、みんなハマリました(笑)
みんなにすごく感謝されました。

11月まで遠いな〜。
他の有川作品を読みながら待とう。
『図書館戦争』漫画化も決定しましたし!!
漫画化されることを願っていたので嬉しい♪
これでアニメ化される可能性も出てきたんじゃないでしょうか。
アニメ化してほしいな〜。
漫画も楽しみです!!

『iレディ』 吉村達也

i(アイ)レディ i(アイ)レディ
吉村 達也 (1999/08)
角川書店
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《あらすじ》
鬼の営業部長と恐れられる今泉謙作がハマった趣味はインターネット上でいい女を演じること!姿も声も隠したサイバー世界で23歳の美人秘書「松本リカ」になりきる快感を覚えた彼は、ホームページに集うネクラな男たちを毎日からかって楽しんでいた。だがある日、今泉の頭の中で松本リカが突然暴れ出した!主から独立した人格を主張しだし、なんと彼の息子の慎太郎に恋をしてしまったのだ!今泉はリカの暴走を必死に止めようとするが、思いもよらぬ結末が。

《感想》
ホラーが読みたいな、と思って買ったのですが…。
あまりホラーっぽくありませんでした。
つまらなかった訳ではないんですが。
部長の中でもう一つの人格『松本リカ』が出てくる所が怖いっていうより気持ち悪い…。
怖い通り越して、気持ち悪い通り越して、笑えます。
いっそコメディにすれば良かったのに。
なんかその方が面白そうだな。
結末は本当に部長が哀れでした。

★★☆☆☆

第137回 芥川賞、直木賞決定!!

芥川賞は諏訪哲史氏の「アサッテの人」に決定!!
直木賞は松井今朝子氏の「吉原手引草」に決定!!
おめでとうございます。

松井さんは読んだことも聞いたこともなかったな…。
森見さん、桜庭さんは取れなそうな予感がしてたのでやっぱりって感じです。
この二人はなんかボロクソに言われてないか心配…。
特に桜庭さんはラノベ作家だからな。
でも松井さんは予想外だったな…絶対北村さんが取ると思ったのに。
もう5回くらい候補になってるのに。
もう東野さんに並びますね。

芥川は面白そうなので買うと思いますが、直木はどうしようかな…。
時代小説苦手なので。
でも吉原の話って結構好きです♪
『吉原御免状』とか、最近では『さくらん』とか。
読みやすそうだったら買おうかな?
今回の候補作はどの作品も面白そう!!

『エイジ』 重松清

エイジ エイジ
重松 清 (2004/06)
新潮社
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《あらすじ》
ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった―。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。

《感想》
重松さんはどうしてこんなに少年の心理描写が上手いんだろう?
主人公の気持ちがとてもリアルで私も共感した所がたくさんありました。
エイジがいろいろなものから『キレていく』様子とか、幻のナイフとか。
私も中学の頃いろいろなものから『キレたい』って思ったことがあるし、衝動的な想いに駆られた事もありました。
なのでエイジの気持ちがよくわかりました。

通り魔だった同級生とエイジの違い。
その『同級生』はどうして通り魔になったのか?
やっぱりそれはわからない。
家族仲が悪かったわけでもないし、学校で問題があったわけでもない。
エイジと同じ、普通の中学生だった。
エイジは自分もいつかキレてしまうんではないかと悩み、その結果自分なりの答えを見つける。
恋、友情、家族…悩みながら必死に今を生きていくエイジの姿を見て、いろいろ考えさせられました。

ツカっちゃんはバカだけど素直だし、タモツ君はクールだけど可愛いところがあって二人とも好きです。
二人も事件のことでいろいろ考えたり、悩んだりしたんだろうな。

★★★★★

本棚




ただいま、本棚の整理をしています!
あまりに本がありすぎて本が入りません…。
今日これからブックオフに売りに行ってきます。
売っても売っても増えていくんですけどね。
う〜ん…ブックオフで単行本を文庫本に買い直そうかな〜。
でもそれでも入らないだろうま(笑)
図書館で借りて読めばいいんでしょうけど、近くの図書館は改装工事中だし。
ってか今日中に終わるのだろうか…。
整理してるとついつい読み出しちゃうんだよな。
なるべく早くやらなければ…今日バイト入ってるし。

長野へ。

今日から14日まで長野(宿泊行事)に行ってきます。
正直、行きたくないです…。
死ぬほどキツイと言われる山に登らなくてはならないし。
休んだら体育の単位がもらえないので行くしかありません

向こうで読書なんてする暇ないだろうな…。
でも一応、重松清さんの『エイジ』と乙一さんの『きみにしか聞こえない』は鞄の中に入れました。
読まないと思うけど。
なんか本を持っていないと不安になる…。

出来れば雨が降って松本城とか美術館とか見て回った方が断然面白そう!
頼む!雨が振りますように。
絶対降らなそうな予感がするけど。
早く帰ってきて読みかけの本を読みたいな〜。

『ミカ!』 伊藤たかみ

ミカ! ミカ!
伊藤 たかみ (2004/04/07)
文藝春秋
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 子供でいたい。大人になんてなりたくない。

《あらすじ》
活発で男まさりのミカ。スカートなんてイヤ!おっぱいなんていらない!思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。

《感想》
名前が私と同じ「ミカ」ですが、性格は正反対。
活発で男勝りのミカ。
それを見守る双子のユウスケの視点から語られる日常。
「大人になんてなりたくない」と思ってしまいました。
今の私って子供でもないし、大人でもないって感じでかなり中途半端な位置にいるんだよな〜。
このままずっと子供のままでいたい。
でもいつのまにか大人になってるんだろうな…。
子供の頃、当たり前に思っていたことが当たり前に思えなくなっていたり。
そういうこと少なからずあるな〜。

続編の『ミカ×ミカ!』では二人は中学生。
二人はどんなふうに成長してるのかな?

★★★★☆

『アッシュベイビー』 金原ひとみ

アッシュベイビー アッシュベイビー
金原 ひとみ (2007/05)
集英社
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《あらすじ》
好きです。大好きです。だから、お願い。私を殺してください。主人公アヤの歪んだ純愛は、存在のすべてを賭けて疾走する。欲望の極限にせまる、恋愛小説の傑作。

《感想》
これを最初に読んだのは小六の時です。
なので当時かなり衝撃を受けました…。
表現が下品に見えるし、グロテスクな所が多い。
動物虐待、幼児虐待の描写は読んでいて気分が悪くなった…。
なので当時はあまり良い印象はありませんでした。
しかし、最近になって読み返してみると前とは違った感想を持ちました。

愛する人からの死を望む主人公。
この小説には三人の「異常性」を持つ人間が出てきます。
主人公、同居人の男、主人公の愛する人。
「好きです」と繰り返し訴えるアヤ。
しかし、その想いは彼には伝わらない。
アヤの愛は純粋だけど歪んでいて痛々しい。
読んでいて苦しくなりました。

最初に読んだときと違った感想を持ったのは、アヤの想いに共感したからだと思います。

金原さんの本って共感できる人と共感できない人にわかれますね〜。
最近出た『ハイドラ』とか読みたいな。

★★★☆☆

『図書館内乱』 有川浩

図書館内乱 図書館内乱
有川 浩 (2006/09/11)
メディアワークス
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――図書館の明日はどっちだ!?

《あらすじ》
相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ! 山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを 叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。 迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや!? どう打って出る行政戦隊図書レンジャー! いろんな意味でやきもき度絶好調の『図書館戦争』シリーズ第2弾、ここに推参!

《感想》
甘い…甘すぎる!!
これを読んでる時の私の顔はきっとやばいんだろうな…。
ライトノベルをバカにしないでください!!
本好きには絶対に読んでほしい一冊。
今回は登場人物の一人一人がとても活躍しています!!
堂上×郁はもちろん、小牧教官の恋も!?

以下ネタバレ感想

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『野ブタ。をプロデュース』 白岩玄

野ブタ。をプロデュース 野ブタ。をプロデュース
白岩 玄 (2004/11/20)
河出書房新社
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《あらすじ》
舞台は教室。プロデューサーは俺。いじめられっ子転校生(キモチ悪いほどおどおどしたデブ)を人気者にすべく、俺はプロデューサーを買って出た! 『文芸』掲載を単行本化。第41回文芸賞受賞作。

《感想》
前半は修二と野ブタの絡みが笑えます。
野ブタがだんだん人気者になっていくのが楽しい。
しかし後半。
修二は一気に「人気者」から転落。
勘違いから生まれた悲劇。
でも、野ブタが人気者になって修二と野ブタの間に友情が生まれるって感じより、この結末で良かったと思います。
この結末だったからこそ、いろいろ考えさせられた気がする。

「桐谷修二」に共感できる人って結構いると思う。
「学校」という社会において、「自分のキャラ」を守るのはすごく大切。
「自分のキャラ」が決まったら、そのキャラ通りの自分を演じる。

最近になって読み返してみたけど、修二の気持ちってすごく理解できるな。
今の私って修二みたいな感じ。
「自分のキャラ」を演じてるみたい。
だから最近どれが本当の自分なのか、わからなくなることがある。

白岩玄は新作書く気あるのかな?
書いてほしいんだけど…無理かな。

★★★★☆

『恋する男たち』 篠田節子、唯川 恵 他

恋する男たち 恋する男たち
篠田 節子、唯川 恵 他 (2005/03)
新潮社
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《あらすじ》
男はいろいろ、恋もいろいろ。でも、恋する男たちは皆愛しい…。妻には言えない行動をとる男。下宿屋の娘に叶わぬ恋をする大学浪人生。濡れ落ち葉と化した中年男に芽生える正義の愛。小説から飛び出した女の子に夢中の編集者。心を病んだ年上の女性を憂える少年のやさしさ。下町に住む人々をつなぐ人情あふれる恋の糸―女性作家6人が織りなすさまざまなかたちのラブストーリーズ。

《感想》
篠田節子、小池真理子、唯川 恵、松尾由美、湯本香樹実、森まゆみ、の6名による短編集です。

一番好きな話は唯川恵さんの『終の季節』
何もかも失ってしまった主人公が、ある女の子のために必死になる。
最後、女の子は彼のおかげで救われ、また今度は彼がその女の子救われる。
この話は『ため息の時間』にも収録されています。

篠田さんの『密会』も好きです。
篠田さんの小説は『ハルモニア』くらいしか読んだことないな。
妻に内緒で母親に会いに行く主人公。
母親がだんだんおかしくなるのを気がつかないふりをする。

あとは可もなく不可もなくって感じかな。
全体的に題名の通り「恋する男」って感じがしなかったな。

★★★☆☆

『天国の本屋』 松久淳+田中渉

天国の本屋 天国の本屋
松久 淳、田中 渉 他 (2004/04)
新潮社
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《あらすじ》
さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。そして緑色の目を持つ少女ユイに恋心を抱く…。でも、ユイの心は、この世でできた大きな傷に塞がれていた―。慌しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。懐かしさと優しさが、胸一杯に込み上げてきます。

《感想》
天国の本屋でアルバイトをすることになった主人公。
この世で100歳に満たないで死んでしまった人は、次に生まれ変わるまでの100歳までの残りの時間を過ごす場所が『天国』
ゆっくり、静かに流れていく天国の本屋での一時。
ユイへの想い。
そして、現世に帰るとき…。

挿絵がとても綺麗です。
一時間もあれば読み終わります。
最後の1行で泣いてしまった…。

★★★★☆

第137回 芥川、直木賞候補作

《芥川賞候補作》
円城 塔 『オブ・ザ・ベースボール』
川上未映子『わたくし率 イン 歯ー、または世界』
柴崎友香 『主題歌』
諏訪哲史 『アサッテの人』
前田司郎 『グレート生活アドベンチャー』
松井雪子 『アウラ アウラ』

この中で読んだことのあるのは柴崎さんだけです。
柴崎さんの小説は好きなので受賞して欲しいな。
前回の候補作も結構良かったと思うんだけど…。


《直木賞候補作》
北村薫  『玻璃の天』
桜庭一樹 『赤朽葉家の伝説』
畠中恵  『まんまこと』
万城目学 『鹿男あをによし』
松井今朝子『吉原手引草』
三田完  『俳風三麗花』
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

この中で読んだことがあるのは桜庭さんと森見さん。
2人ともすごく好きなので受賞してほしいです。
森見さんはあの文体を否定されなきゃいいけど。
『夜は短し歩けよ乙女』は凄いですね〜。
本屋大賞2位に山本周五郎賞。
今度漫画化もされるみたいですし。


桜庭さんは初のラノベ出身。
最近出た桜庭さんの本のサイン会行きたかったけど、テスト中だったので整理券貰いに行けませんでした…。
行きたかったな…テスト捨ててでも貰いに行けば良かった。

発表は7月17日です。
今回は前回のように「受賞なし」なんてことがないように祈っています。

『リカ』 五十嵐貴久

リカ リカ
五十嵐 貴久 (2003/10)
幻冬舎
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《あらすじ》
本間隆雄は妻子を愛する、42歳のごく平凡なサラリーマン。軽い気持ちで始めたインタネットの出会いサイトである日リカと名乗る女性と知り合う。メールでのやり取りから、徐々に常軌をいっしていくリカの言動に脅えた本間はリカとの連絡を断ったが…・。エスカレートし続けるリカの狂気、もう、彼女から逃れることはできないのか?第2回ホラーサスペンス大賞 大賞受賞作品。

《感想》
これも以前ドラマ化されました(五十嵐さんって何気に映像化されてるな…)。
とんでもない女に捕まってしまった男の話です。
リカはもはや人ではないです…。
かなり怖かった!!
でも、結局リカが何をしたかったのかよくわからなかったな。
最後の方はグロテスク…。
想像しただけでぞっとします。

★★★☆☆

『交渉人』 五十嵐貴久

交渉人 交渉人
五十嵐 貴久 (2006/04)
幻冬舎
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《あらすじ》
三人組のコンビニ強盗が、総合病院に立て篭った。院内の人質は五十人。犯人と対峙するのは「交渉人」石田警視正。石田はテレビやプロ野球の話題を織り交ぜ、犯人を思い通りに誘導、懐柔していく。しかし、解決間近と思われた時、事件は思いもよらない方向へ転がる。真の目的は何なのか?手に汗握る驚愕の展開と感動のラスト。傑作サスペンス。

《感想》
何年か前に椎名桔平主演でドラマ化されました。
たまたまそれを見ていたのですが、「驚愕の展開」に圧倒され、次の日この本を買いに行きました。

犯人と対峙する「交渉人」石田警視正と、かつての弟子遠野警部。

犯人との交渉のシーンがとてもテンポ良く、面白かったです。
欲を言えば遠野警部の交渉シーンがもっと見たかったな〜。

石田警視正の交渉のおかげで次々と解放されていく人質達…。
しかし、そこから思わぬ方向に。
何故、病院に立て籠もったのか?
それが明かされるとき、犯人達の悲しい動機が明らかに。
「犯人」にはとても驚かされました。

★★★★★

『ねらわれた街』 あさのあつこ

ねらわれた街 ねらわれた街
あさの あつこ (1999/03/15)
講談社
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《あらすじ》
蘭は超能力を持っている。といっても、本人にその自覚はあまりない。ところが、転校生の翠と知りあって以来、背すじがぞっとするような視線を感じたり、謎の怪人におそわれたりと、おかしなことがおこったため、のんきな蘭も、ついに調査にのりだした。事件のむこうに見えた真実とはなにか?そして超能力対決の結末は?蘭とユニークな仲間たちが活躍するSFミステリー。

《感想》
友達に借りて読みました。
あさのさんの本を読むのはこれが初めて。
超能力を持った二人の女の子の話です。
この二人の少女が、事件を通して友情を深めていく。
小学生向けの話ですが、登場人物が魅力的で読んでいて楽しかったです。
特に蘭と翠のやりとりが好きです。
真相はちょっと切ない。
2巻も読んでみたいな。

★★★★☆

『地下鉄に乗って』 浅田次郎

地下鉄(メトロ)に乗って 地下鉄(メトロ)に乗って
浅田 次郎 (1997/06)
徳間書店
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《あらすじ》
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため…。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。

《感想》
憎んでいた父親の若い頃の姿を知った真次。
今まで知らなかった父と同じ時を過ごすことによって知っていく父の想い。
「親の心子知らず」

映画も見ましたが、とても感動しました。
原作に忠実に作られていて良かったです。

以下ネタバレ感想

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『対岸の彼女』 角田光代

対岸の彼女 対岸の彼女
角田 光代 (2004/11/09)
文藝春秋
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《あらすじ》
独身の女社長・葵と、夫と子供を持つ主婦の小夜子は共に34歳。性格も育った環境も違う二人の女性に、真の友情を築くことはできるのか──。働く女性が育児中の女性と親しくなったり、家事に追われる女性が恋愛中の女性の悩みを聞くのは難しいもの。既婚と未婚、働く女と主婦、子のいる女といない女。そんな現代女性の“心の闇”をリアルに描いた傑作。

《感想》
葵の高校時代の話が面白かったです。
現在高校生の私ですが、やっぱり女っていろいろあるんですよね。
「女を区別するのは女だ」
っていう言葉がすごく共感しました。
女は怖いです…(過去に色々トラウマあり)
「友達を作ろう」って感じじゃなくて「友達を作らなきゃ」って感じ。
「集団」の中に収まらないとって思ってみんな必死。
私は入学してすぐ孤立しかけましたが…(人見知り激しい性格なので)
それでも今では「集団」の中に収まっていますが。

既婚と未婚、働く女と家事をする女、子のいる女といない女。
女同士がずっと友達で居続けるって難しい。
何かがきっかけで壊れてしまう。
大人になればなるほど、友達を作るのって難しいんだな〜。

読後感はとても爽やかで良かったです。
これからの二人を応援したくなりました。

『白夜行』 東野圭吾

白夜行 白夜行
東野 圭吾 (2002/05)
集英社
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《あらすじ》
悪の吹きだまりを生きてきた男。理知的な顔だちの裏に、もう一つの顔を持つ女。偽りの昼を生きた二人の人生を、“質屋殺し”を追う老刑事の執念に絡めて描く。ミステリーの枠を広げた一大叙事詩。

《感想》
私はドラマ化すると聞いてからこの本を読んだので、大筋の内容を知っていました。
なので面白さは半減。
知らなかったらもっと面白かったんだろうな。
それでも面白かったけど。

以下ネタバレ感想

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『anego』 林真理子

anego anego
林 真理子 (2007/06/06)
小学館
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《あらすじ》
篠原涼子主演で大ヒットしたドラマの原作本
丸の内の大手商社社員野田奈央子は32歳、独身。同僚からも上司からも後輩からも信頼される存在なのに、恋愛運にだけは恵まれない。そんな主人公が次から次へと繰り広げる恋愛の数々。合コン、お持ち帰り、セフレ、不倫、泥沼…。OLの性も、派遣社員の怒りもリアルすぎるくらいリアルに描ききった林真理子恋愛小説の最高傑作。読み進んで最後の一行に至るとき、ドラマ版では描かれなかった、背筋も凍りつくような恐怖の結末が…。

《感想》
林さんの小説ではこれが一番好きです。
ドラマが始まってすぐに読んだのですが、ドラマのイメージと違って驚きました。
ドラマはコメディ。原作は恋愛ホラー。
でも小説の方がリアルですね。
ドラマはドラマ。小説は小説で両方とも私は好きです。
最終章はちょっと怖い。
やっぱりハッピーエンドには…。
奈央子みたいな人が幸せを掴むのって難しそう。
奈央子のこれからの事を考えると怖いな。

★★★★☆

『パズル』 山田悠介

パズル パズル
山田 悠介 (2007/06)
角川書店
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《あらすじ》
超有名進学校が武装集団に占拠された。人質となった教師を助けたければ、学校中にばらまかれた2,000ピースもの"パズル"を完成させなければならない!? 『リアル鬼ごっこ』を超えた死のゲームが今、始まる!

《感想》
山田さんのを本を読むのはこれが初めてです。
クラスの男子の何人かが朝読書で山田さんの本を読んでいるのでなんとなく気になっていました。
設定とかは面白いと思いますが…ひたすらパズルを探してるだけなのですし、オチも最初の段階でわかってしまったので意外性もありませんでした。
登場人物が多すぎるし、無駄な部分も多い。
文章も評判通り、「???」って所が結構あります。
この話は結局何が言いたかったんでしょう?
パズル探しで友情が芽生えたって感じでもなさそうですし。

漫画版の『パズル』を読みましたが、そっちの方が面白いです。
原作とは異なった展開になっています。
原作より面白いっていうのもアレですね…。

★★★☆☆

『下北サンデーズ』 石田衣良

下北サンデーズ 下北サンデーズ
石田 衣良 (2006/07)
幻冬舎
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夢+貧乏=美しき青春

《あらすじ》
春から大学生になる里中ゆいかは、芝居のおもしろさを生まれて初めて教えてくれた劇団「下北サンデーズ」に入るのが夢で…。演劇の街・下北沢を舞台に贈る、弱小劇団奮闘グラフィティ!

《感想》
ドラマの方が面白かったです。
それに終わり方も微妙だし…。
登場人物に魅力的なのがいない。
主人公が「サンデーズ」に入ったことで、とんとん拍子に人気が出ていくのも主人公にそんな力があるように思えないし…。
最初の「前説」の部分は好きなんですけどね。

学校を卒業して普通の大企業にはいる人と、小さな劇団でお芝居をしている人は生涯賃金で1億円ぐらいの差がつくそうです。下北サンデーズの劇団員が棒に振った八億円以上のお金が、この舞台につぎ込まれているのです。

夢のために頑張る下北サンデーズの団員達。
劇団を舞台にしたのは面白かったけど、内容が薄かったな。

★★☆☆☆

『図書館戦争』 有川浩

図書館戦争 図書館戦争
有川 浩 (2006/02)
メディアワークス
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《あらすじ》
───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!

笠原郁、熱血バカ。
堂上篤、怒れるチビ。
小牧幹久、笑う正論。
手塚光、頑な少年。
柴崎麻子、情報屋。
玄田竜介、喧嘩屋中年。

この六名が戦う『図書館戦争』、近日開戦!


《感想》
この本はかなり衝撃を受けました。
泣きました。この本読んで。
私も初めてです。
面白すぎて泣くのは…。
有川さんは本当に本を愛してるんだなーと思いました。
それくらいこの本は面白いです!
本好きには絶対に読んで欲しい本ナンバー1。
登場人物がみんなカッコイイ!!
ぜひ、ドラマ化して欲しいです(もちろん月9で)。
あ〜映画化もしてほしいし、漫画化もしてほしいし、アニメ化もしてほしいです(笑)

図書館が自衛隊顔負けの武装化をして本を守るために戦うという話。
…自由に本が読めなくなったら私は多分生きていけません。死にます。
ってか私も図書隊に入って本を守るため戦います。

★★★★★

『半落ち』 横山秀夫

半落ち 半落ち
横山 秀夫 (2005/09)
講談社
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《あらすじ》
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。

《感想》
警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の 6人の視点から展開されていきます。
この構成は面白く、良かったです。
空白の2日間。
男はもう少しだけ生きようとする。
それは男に残された最後の生きる道。
人はやっぱり、誰かのために生きようとする。
最後は救われました。

★★★★☆

『下妻物語』 嶽本野ばら

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん 下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん
嶽本 野ばら (2002/09)
小学館
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《あらすじ》
バリバリにロリータの女の子と、バリバリにヤンキーのレディース。趣味も性格も違うのに、奇妙な友情で結ばれた二人の少女が繰り広げる、爽やかな青春ストーリー。

《感想》
こんなに笑える話は初めてです。
モモコの生い立ちからずっと笑いが止まらなかった。
ヤバイ…変な人に思われてたかも(学校で)。
モモコの語り口調とか、思考とか読んでいて面白かったです。
こんな風に生きてみたいと思った。
モモコとイチゴが可愛い。
ボケてる(バカ)イチゴにつっこむモモコ。
二人のかけあいは最高です。
正反対の二人に芽生える友情。
イチゴのためにバイクに飛び乗るモモコがカッコイイ!!
こんな友達いて欲しいな。
この本がきっかけで私はロリータに目覚めました。

★★★★★

『うつくしい子ども』 石田衣良

うつくしい子ども うつくしい子ども
石田 衣良 (2001/12)
文藝春秋
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《あらすじ》
13歳の弟は猟奇殺人犯!?14歳の「ぼく」の孤独な闘いが始まった。今を生きる子どもたちの光と影をみずみずしく描く問題作。麗らかな春の朝、緑豊かなニュータウンで九歳の女の子の遺体が発見された!現場に残された謎のサインは「夜の王子」。嵐の夜、十三歳の少年の補導で事件は解決するが、関係者にとっての本当の苦しみはそのときから始まった。崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校。「夜の王子」の真実と犯行の理由を求めて、十四歳の兄が、ひとりきりの困難な調査を開始した。

《感想》
弟はどうして殺人を犯したのか。
ジャガは一生わからないかも知れない謎に迫った。
酒鬼薔薇事件をモチーフに書かれた作品。
この事件について、あまりよく知らなかったので少しネットで調べて見ました。
当時14歳の「少年A」
現在は成人し、社会復帰している。
彼は今、どんな気持ちで生きているのだろうか?
そして、ジャガの弟はどんな気持ちでこれから生きていくのか?
ジャガは自分の運命を受け止め、これからも弟を家族として支えていくんだろう。
きっとジャガへの風当たりは強い。
でも、ジャガには信頼出来る仲間がいる。
ジャガはうつくしい心を持った、うつくしい子どもだと思う。

★★★★☆

『不思議の国のペニス』 羽田圭介

不思議の国のペニス 不思議の国のペニス
羽田 圭介 (2006/10/19)
河出書房新社
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「“エロ”から始まり、“ラブ”に落ちた ぼくとナオミの恋の行方

《あらすじ》
“エロセレブ”を目指す高1の遠藤は実は童貞。二つ歳上の女子校生ナオミとは、SMならぬSSの関係を続けるが、発展なし。はたして恋と性欲の行方は!? “アキバ系文学”を超える青春小説の傑作と各紙誌絶賛された文藝賞受賞第一作。

《感想》
あれれ…。
『黒冷水』を読んでこの人すごいなーと思っていたんですが。
その次回作は『黒冷水』とはうってかわって青春小説。
最初題名見たときは「???」って感じでした。
内容はもっと「???」
高校生の男の子ってこんな感じなの…。
帯に「逆送する純愛小説」って書いてあったけど、よくわからなかった。
どっから“エロ”が“ラブ”に変わったんだろう…。

期待してたんだけどな〜。
ちょっと残念。

★☆☆☆☆

『黒冷水』 羽田圭介

黒冷水 黒冷水
羽田 圭介 (2005/11)
河出書房新社
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《あらすじ》
兄の部屋を偏執的にアサる弟と、罠を仕掛けて執拗に報復する兄。兄弟の果てしない憎しみは、どこから生まれ、どこまでエスカレートしていくのか?出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」を、スピード感溢れる文体で描ききり、選考委員を驚愕させた、恐るべき一七歳による第四〇回文藝賞受賞作。

この憎悪はどこから生まれたのか?

《感想》
読みやすいので一気に読んでしまいました。
憎しみあう兄弟。
この憎しみはどこから生まれたのか。
最後は「えっ??」って思いました。
こういうオチが用意されてるとは思わなかった…。

こんなに(異常な)仲の悪い兄弟っているのかな?
私には姉がいますが、異常なくらい仲が良いんですけどね。
あ〜でも小学生くらいの時は姉が嫌いでした。
性格が正反対で何でも出来る姉と、何をやっても人並みな自分。
やっぱり嫉妬していたのかな。
今ではシスコン並みに姉が大好きです。

★★★★☆

『東京DOLL』 石田衣良

東京DOLL 東京DOLL
石田 衣良 (2005/07/29)
講談社
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わたしは、恋する人形。

《あらすじ》
マスター・オブ・ザ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームクリエイター。背中に濃紺の翼をもつ少女ヨリが彼の孤独を変えてゆく―。青く透明なビルと虚ろさが混在する東京湾岸―石田衣良がハードにシャープに描くパーフェクトな人形に恋をした男の物語。

《感想》
衣良さんの小説って当たりはずれが激しい。
これは完全にはずれでした。
話も登場人物も中途半端。
そもそもヨリの「愛する人の未来が見える」っていうのは必要あったのか?
もっとゲーム業界のことについて書いた方が面白かったと思う。
でも、「街」を書くのはやっぱり上手い。
衣良さんは恋愛小説より青春小説を書いた方がいいな。

表紙の香椎由宇さんはヨリにピッタリです。

★☆☆☆☆

『灰色のダイエットコカコーラ』 佐藤友哉

灰色のダイエットコカコーラ 灰色のダイエットコカコーラ
佐藤 友哉 (2007/06/01)
講談社
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《あらすじ》
「覇王」として君臨した祖父の高みに至るべく、「特別な自分」を信じ続けようとする「僕」。北海道の片隅で炸裂する孤独な野望の行き着く先は、「肉のカタマリ」として生きる平凡な人生か、それとも支配者として超越する「覇王」の座か?さあ、世界のすべてを燃やし尽くせ。

《感想》
長かったけど、意外に早く読み終わりました。
学校で読んでいたら、友人達に「どんな話?」聞かれましたが、一体なんて説明したらいいかわからず、しばらく悩み、「自分は普通の人と違うって思っている男の話」って答えたら「???」って感じの顔をされてしまった…。

「特別な自分」を信じる「僕」の挫折、絶望。
そして「覇王」となろうと破壊していく日々。
「覇王」か「肉のカタマリ」か。

以下ネタバレ感想

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『1000の小説とバックベアード』 佐藤友哉

1000の小説とバックベアード 1000の小説とバックベアード
佐藤 友哉 (2007/03)
新潮社
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《あらすじ》
主人公の木原は、片説家として4年間仕事をしていたが突然に首を宣告された男。無職になった木原の住むアパートに、配川ゆかりという見知らぬ女性が現れる。彼女は木原に小説を書いて欲しい、それと失踪した妹を探して欲しいと依頼する。失職と同時に読み書きが出来なくなっていたが、彼は引き受けることにする。

《感想》
三島由紀夫賞受賞!!
おめでとうございます。
初めて佐藤さんの小説を読みましたが、すごく面白かったです。
「小説」は一体なんなのか?ということが書かれた作品。
佐藤さんの小説って好き嫌いが別れそうな感じがしますが、私は好きです。
独特の世界観なので最初は少し混乱しましたが、読み進めていくうちに夢中になって読んでしまいました。

★★★★☆

『いつも日和』 青山七恵

ひとり日和 ひとり日和
青山 七恵 (2007/02/16)
河出書房新社
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 人っていやね......人は去っていくからね。

《あらすじ》
20歳の知寿が居候することになったのは、 母の知り合いである71歳・吟子さんの家。駅のホームが見える小さな平屋で暮らし始めた私は、キオスクで働き、恋をし、吟子さんとホースケさんの恋にあてられ、少しずつ成長していく。選考委員が絶賛した第136回芥川賞受賞作。

《感想》
こういう感じの話好きです。
ゆったりと流れていく季節の中、主人公と吟子さんが暮らす日々。
その生活の中で主人公は成長し、外へ向かう。
選考委員の村上氏が言うように「嘘のない自立」を描いた作品です。
吟子さんとの暮らしによって主人公の中で何かが変わり、そして「生きる」ということを何となく感じたんじゃないかな。
青山さんの文章はとても綺麗で読みやすいです。
吟子さんは素敵なおばあちゃんですね。
あんなふうに年を取ることができるのだろうか。

青山さんは23歳で三番目に若い受賞者。
まだ2作しか出していないので、これからいろいろ書いてほしいな。
今度デビュー作の『窓の灯』を読んでみよう。

★★★★☆

『秘密』 東野圭吾

秘密 秘密
東野 圭吾 (2001/05)
文藝春秋
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 運命は、愛する人を二度奪っていく

《あらすじ》
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇。

《感想》
この小説を読み終わってからしばらく動けなかった。
『秘密』という題名に付けられた意味がこんなに深いものだと知り唖然としました。
ラストがショックというか切なすぎて震えました。
平介の気持ちを考えるとね。
この『秘密』を受け入れ平介は生きていく。
直子はこの『秘密』を生きていく。

運命によって愛する人が2度奪われていく。
思い出すだけで泣けそうです。
東野さんはすごいな、やっぱり。
いつも泣かされます。

★★★★★

『蛇にピアス』 金原ひとみ

蛇にピアス 蛇にピアス
金原 ひとみ (2006/06)
集英社
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《あらすじ》
「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出した―。その男アマと同棲しながらサディストの彫り師シバとも関係をもつルイ。彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望。今を生きる者たちの生の本質を鮮烈に描き、すばる文学賞と芥川賞を受賞した、金原ひとみの衝撃のデビュー作。

《感想》
文庫になったので読んでみようかなと。
金原さんの作品を読んだのは、芥川賞受賞第一作の『アッシュベイビー』以来です。
『アッシュ』は嫌いではないんですが、あまりいい印象はない。
というかすごく衝撃的でしたよ…。
あの頃私も若かったので(小六だったかな)。
でもね、嫌いじゃないんですよ。
好きってことでもないんですが。
なんて言ったらいいんだろう?
上手く言えませんが。

主人公に感情移入できませんでした。
物語自体理解しにくい。
身体改造にハマッていくルイと二人の男。
解説の村上氏が言っていたように、ルイの「大丈夫」という言葉にはどんな気持ちを持っていたのか?
それは少し気になりました。
答えはないんだろうけど。

金原さんの小説はかなり好き嫌いが別れますね。
でもなんか読んでみたくなるんだよな…。

★★★☆☆

『幸福な食卓』 瀬尾まいこ

幸福な食卓 幸福な食卓
瀬尾 まいこ (2004/11/20)
講談社
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 大丈夫。気づかないうちに、守られているから。

《あらすじ》
父さんは今日で父さんをやめようと思う」。・・・父さんの衝撃的な一言で始まる本作品は、いま最注目の新鋭作家・瀬尾まいこ氏による4作目となる長編小説であるとともに、主人公・佐和子の中学~高校時代にかけての4編の連作による構成となっています。 佐和子の“少しヘン”な家族(父さんをやめた父さん、家出中なのに料理を持ち寄りにくる母さん、元天才児の兄・直ちゃん)、そして佐和子のボーイフレンド、兄のガールフレンドを中心に、あたたかくて懐かしくてちょっと笑える、それなのに泣けてくる、“優しすぎる”ストーリーが繰り広げられていきます。

《感想》
泣かされてしまいました。
瀬尾さんの文章は読みやすいです。
この本の帯に書いてあった、『大好きな人に薦めたくなる本!』という意味がわかったような気がします。
私もこの本を姉に薦めてみたいな。
姉は本なんて全然読まない人だから読んでくれないと思うけど。

父は父であることをやめ、母は家を出ていて、兄は真剣に生きることをやめた…。
お父さんの自殺未遂でみんな何処か傷ついて、家族はバラバラになってしまった。
でも、バラバラに見える家族だけど、ちゃんと繋がっている。家族って絆は深い。

「家族は作るのは大変だけど、その分、めったになくならないからさ。あんたが努力しなくたって、そう簡単に切れたりしないじゃん。だから、安心して甘えたらいいと思う。だけど、大事だってことは知っておかないとやばいって思う。あんたはちゃんと元気になれる環境にいると思うし、元気にならないといけないと思う」

「家族」ってこういうものだな。
終盤、主人公に訪れる悲しい出来事。
すぐには立ち直れない。
でも、「家族」っていう居場所がある。

以下ネタバレ

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『たぶん最後のご挨拶』 東野圭吾

たぶん最後の御挨拶 たぶん最後の御挨拶
東野 圭吾 (2007/01)
文藝春秋
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 下手なエッセイ書く暇あるなら、もっと小説書かんかい!

《あらすじ》
打たれ弱かったら作家になんかなってない。文学賞落選記録
15回! 「押し続けていれば壁はいつか動く」と信じ続けた20年。年譜、自作解説、映画化、思い出、好きなもの、スポーツ、作家の日々を綴る。

《感想》
東野さんの多分最後の