文学少女

本が大好きな『文学少女』の日記です!!

『卵の緒』

卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)
(2007/06)
瀬尾 まいこ

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《あらすじ》
捨て子だと思っている小学校4年生の育生、妙ちきりんな母親、そのとぼけたボーイフレンド、不登校の同級生、血の繋がらない親子を軸に、「家族」を軽やかなタッチで描く。坊ちゃん文学賞大賞受賞作に書き下ろし1編を収録。

《感想》
瀬尾さんの書く家族ってとっても素敵!
ふわふわとした暖かさで包まれているような家族。

表題作の『卵の緒』は血の繋がらない母と息子の物語。
母親が息子を愛する気持ちでいっぱいで、その気持ちを息子に伝える場面はとても素敵。
血は繋がっていない。だけど、親子としての絆はとても深く繋がっている。
そんな想いがとてもよく伝わってきました。
母親のボーイフレンドも、同級生の男の子も魅力的ですごく好きです。

もう1編は『7's blood』は異母姉弟のお話。
一緒に暮らすようになった七子と七生。
最初は戸惑うものの、次第に心を通わせていく。

この二つの話が伝えたいものは、「家族の繋がり」と「心の繋がり」ということだと思います。
血は繋がってても、心が繋がっていない家族は少なくない。
この本は本当に大切な事を教えてくれました。

★★★★★

『くちぶえ番長』 重松清

くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)
(2007/06)
重松 清

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《あらすじ》
小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ――。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。

《感想》
これは雑誌『小学四年生』に連載されてたんですね。
昔買ってたな。

マコトは表紙の絵でもわかるようにちょんまげヘアーの女の子。
「わたし、この学校の番長になる!」
と転校早々宣言するマコト。
ガムガム団(不良グループ)にからまれていた子を見て見ぬふりをしようとした主人公・ツヨシ。
しかし、マコトの影響でツヨシも、そして周りのみんなも少しずつ変わっていく。

マコトのお父さん(亡くなっています)とツヨシのお父さんは親友同士でした。
親子二代で続く友情って素敵ですね。
特に、私はツヨシのお父さんがすごく好きです。
涙もろく、子供みたいに無邪気でいて、それでいて父親としてとても暖かい人。
こんなお父さんがいたら素敵ですね。羨ましいな。

大人になったマコトはどんな大人になっているのでしょう。
そして、マコトはツヨシからのメッセージを受け取ってどう思うでしょうか。

★★★★★

『摂氏零度の少女』 新堂冬樹

摂氏零度の少女摂氏零度の少女
(2007/11)
新堂 冬樹

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生きることが幸福なら、どうして神様は、死というものを作ったのでしょう。

《あらすじ》
名門進学校で一流大学の医学部合格の太鼓判を押されている桂木涼子がある日始めた“悪魔の実験”。それは、人知れず最愛の母親に劇薬タリウムを飲ませることだった…。

《感想》
2005年に静岡県の高校一年生の女子生徒が母親に毒物を与え殺害しようとした事件を題材に書かれた一冊。
この事件は当時とても話題になりましたが、この本を読んだのをきっかけに事件のことを調べてみると、この少女の残酷さがとてもよくわかりました。

この本の主人公・桂木涼子は尋常でない心の闇を抱えています。
幼い頃に愛犬を失ったその出来事から、彼女の死の価値観は大きく変わってしまいました。
彼女にとって普通の人の死に対する価値観はただの偽善者。
自分こそが本当に正しい。
だからこそ彼女は母親に毒物を与え続けた。
死こそが幸福。
明確な殺意がない殺人。
だからこそ恐ろしいと思いました。

二人の少女はこれから一体どんな人生を歩むのか。
自分が死ぬとき、何を思うのだろうか。

★★★★☆

『アサッテの人』 諏訪哲史

アサッテの人 アサッテの人
諏訪 哲史 (2007/07/21)
講談社
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《あらすじ》
「ポンパ!」 突如失踪してしまった叔父が発する奇声!
アパートに残された、叔父の荷物を引き取りに行った主人公は、そこで叔父の残した日記を見つける。
現代において小説を書く試みとは何なのか? その創作の根源にある問いに、自身の言葉を武器に格闘し、練り上げられていく言葉の運動。精緻にはり巡らされた構造と、小説としての言葉の手触りを同居させた、著者の大胆な試み。
読書家としても知られる各氏をうならせた、驚異の才能のデビュー作!

《感想》
物語的になんか弱いという印象。
あらすじ読んだかぎりでは面白そうと思いましたが…。
読後感は「???」な気持ちでいっぱいでした。
この話自体わかりにくいものだったからな。
でも、チューリップ男の話は好きです。
エレベータの監視員って面白そう。
一回やってみたい!

「ポンパ」
「チリパッハ」
「ホエミャウ」
「タポンテュー」
と謎の言葉を発する叔父。
「ホエミャウ」は図入りで発音の仕方が書いてあったので一人でぶつぶつ言ってたら姉が不気味そうに見ていたな…(姉がいることを忘れてた)
結局叔父は今現在どこにいるのか、何をしているのかわからないうちに物語は終わってしまった。
今現在の叔父に出てきて欲しかったな。
そういえば作者も叔父と同じ吃音だったと「王様のブランチ」のインタビューで言っていたな。
インタビューでの諏訪さんはとてもユニークな人でした。

★★★☆☆

『吐きたいほど愛してる。』 新堂冬樹

吐きたいほど愛してる。 吐きたいほど愛してる。
新堂 冬樹 (2005/01/20)
新潮社
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《あらすじ》
迷惑な妄想逆ギレ男が、夫の帰りを正座して待つ壊れた妻が、生き地獄を味わう可憐な美少女が、虐待される寝たきり老人が、自己の中心で愛を叫ぶ!勝手気ままに狼藉の限りを尽くす面々をあなたは愛せるか!エンターテインメントの旗手・新堂冬樹が「ここまで書くか!」とばかりに練り上げた、強烈すぎるキャラクターと刺激的なストーリー。

《感想》
新堂さんといえば『忘れ雪』みたいな純愛物を多く書かれる人ですが、この話は全く違いました。
帯の言葉通り、「自己の中心で愛を叫ぶ!」
最初の「半蔵の黒子」とかグロすぎて気持ち悪くなりました。
こんなにグロイ話読むの初めてだったので、衝撃的でした…。
こんな迷惑な妄想逆ギレ男、本当にいたら怖いな…自分の思いこみで行動してる奴だから、正論は通用しないし。
自分=正論って事だもんね、半蔵にとって。
最後の「栄吉の部屋」のじいさんは本当に嫌いです。
読後感も一番最悪でした。
描写も最初の話のようにグロかったし。
一番良かった話は「まゆかの恋慕」
これは他の3つとは違って、切ない感じの話だったので。
この話は唯一救いでした。
しかし、それぞれの話がインパクトが強すぎて強すぎて…。

愛情表現は人それぞれですが、自分中心の愛情は迷惑ですね…。
あんな人間に愛されちゃったら地獄ですよ。

★★☆☆☆

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プロフィール

Author:実花
高校二年生です。

◇好きな作家◇
東野圭吾、唯川恵、有川浩、島本理生、伊藤たかみ、石田衣良、森見登美彦、伊坂幸太郎、瀬尾まいこ

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