文学少女

本が大好きな『文学少女』の日記です!!

『愛してるなんていうわけないだろ』 角田光代

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)
(2000/03)
角田 光代

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《あらすじ》
空き地で花火をして大声で笑い、終電のプラットホームに声を響かせて走り、夜の闇に声を溶かすように尽きない話をし、言えなかったことや悲しいことを手紙に書き―。時間を気にせず靴を履き、いつでも自由な夜の中に飛び出していけるよう…恋人のもとへ、タクシーをぶっ飛ばそう!初エッセイ集復刊。

《感想》
とても素敵なエピソードが載っているので、この本はよく読み返します。

タクシーの話ってどの作家さんのエッセイの中でもよく出てきます。
でもこのエピソードが一番好きです。
角田さんがクリスマスの夜、友人の紹介で男の人と食事をするんですが、その男はとても自己中心的な人間で、角田さんはその男がタクシーを降りた瞬間、一人でタクシーに乗って帰ってしまいます(カッコイイな)
しかし、一人になって悲しくなってしまい、思わず泣き出してしまいます。
そんな時、タクシーの運転手さんが静かに話し始めます。
その話に泣いていたはずの涙は止まり、いつしか笑顔に変わっていました。
まさにそのタクシーの運転手さんはサンタクロース。

私にとってタクシーの運転手って当たりはずれが多いんですよね(そんなに乗りませんが)
感じ悪い人に当たると鬱になります。
でもタクシーっていろいろなドラマがあって素敵だと思います。

その他のエピソードもとても面白い。
人は傷つきながら、何度も恋をする。
恋っていいな、っていう思いになれるエッセイです。

『ホームレス中学生』 麒麟・田村裕

ホームレス中学生ホームレス中学生
(2007/08/31)
麒麟・田村裕

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《あらすじ》
麒麟・田村のせつな面白い貧乏生活がついに小説に!
中学生時代の田村少年が、ある日突然住む家を無くし、近所の公園に一人住むようになる超リアルストーリー。
ダンボールで飢えを凌ぎ、ハトのエサであるパンくずを拾い集めた幼き日々から、いつも遠くで見守ってくれていた母へ想いが詰まった、笑えて泣ける貧乏自叙伝。

《感想》
最初に言いますが、私は感動出来ませんでした。
多分、これって少数派の意見ですね。
リリー・フランキーの『東京タワー ボクとオカンと時々オトン』は感動したんですが、この本はダメでした。
なんていうか…これを小説として読んだのが大きな間違いでしたね。
エッセイとして読むならいいのかもしれません。
これは書いた本人より売り出した編集がすごいと思います。

本業ではないので文章の下手さは仕方ありませんが、彼の行動に違和感がありました。
「一家解散」によって始まったホームレス生活(一ヶ月間)。
この後の話も彼の肝心な気持ちが書かれていないせいか、全く何も思えない。
現実に起こった事なのでしょうけど、現実味がないから話について行けない。

母親や恩師の事など、感動エピソードなのかも知れません。
お母さんはとても素晴らしい人だと思いますし、田村さんがお母さんを愛する気持ちがとてもよく伝わってきて良かったと思います。

が、これが100万部超える程売れるに値するか?と聞かれると絶対違うと答えます。
これが売れるってことは、本当に面白い本が売れないってことなのかも。

ということで、この本読むなら劇団ひとりの『陰日向に咲く』を読んでもらいたい。

★☆☆☆☆

『SP』 金城一紀

SPSP
(2008/03/04)
金城 一紀

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《内容紹介》
フジテレビ土曜よる11時から放送。驚異の視聴率ドラマを本で読む
直木賞作家・金城一紀が初の連続ドラマ脚本を執筆。岡田准一、堤真一共演で話題の高視聴率ドラマ『SP』が書籍に。シナリオとともに、制作裏話も見逃せない!

《感想》
『フライ・ダディ・フライ』の金城一紀×岡田準一×堤真一が再び!!
そう聞いた時は嬉しくて叫びました。
『フライ』は本当に好きな作品だったので、『SP』はどんなドラマになるのか放送前からとても楽しみにしていました。
そして、ドラマが放映時は毎週テレビに釘付になる位ハマッてしまい、来週はどんな展開になるのか、友人と予想したりしていました。

この本はシナリオ集なのでほぼドラマと同じですが、下の方に所々解説が載っているので、「このシーンは実際はこうだったんだ」と思う所が沢山あって面白かったです。
SP用語の解説もわかりやすく載っているので、ドラマで???と思っていた用語について改めてよくわかりました。

あとがきでも書かれているように、この『SP』という作品は金城さんが中心となってプロデューサーや監督が意見を出し合い、作られた作品です。
ドラマの公式サイトでネタバレギリギリ(思いっきりネタバレしてた時もあったけど)に制作者達で盛り上がってた様子を聞いたので、多分作ってる方もすごく楽しいんだろうなと思います。

ドラマ『SP』は完全に序章といった感じですべての謎は映画版へと繋がっていると思うので、今度こそ、謎をすべて明らかにして終わって欲しいです。


以下ネタバレ感想

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『廃用身』 久坂部羊

廃用身 廃用身
久坂部 羊 (2005/04)
幻冬舎
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《あらすじ》
廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく―。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。

《感想》
ノンフィクションかと思ってしまいました。
もちろんフィクションです。
Aケアというのは架空の存在。
麻痺などで動かなくなった手足を切断する治療、それがAケアです。
介護する側にとっても、患者側にとっても負担を軽くすることが出来る。
何より、患者のためになる。
そう信じてAケアを行う漆原医師。
しかし、やがてマスコミがAケアの存在をかぎつけ、漆原は追いつめられていく。
何よりも患者のためになると信じてた漆原医師。
しかし、気づかないうちに患者を追いつめていたことに気づく。

漆原が患者にとって良い医者だったのか、それはそれぞれの患者自身違ったんだろうな。
熱心な医者だろうと患者にとっては迷惑な場合もある。
文章の構成、ノンフィクションのような展開でとても面白く、最後まで一気に読んでしまいました。
現実に老人介護はとても問題になっていますが、この本を読んで医者とは何か?介護とは何か?とてもよく考えさせられました。

★★★★★

『対岸の彼女』 角田光代

対岸の彼女 対岸の彼女
角田 光代 (2004/11/09)
文藝春秋
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《あらすじ》
独身の女社長・葵と、夫と子供を持つ主婦の小夜子は共に34歳。性格も育った環境も違う二人の女性に、真の友情を築くことはできるのか──。働く女性が育児中の女性と親しくなったり、家事に追われる女性が恋愛中の女性の悩みを聞くのは難しいもの。既婚と未婚、働く女と主婦、子のいる女といない女。そんな現代女性の“心の闇”をリアルに描いた傑作。

《感想》
葵の高校時代の話が面白かったです。
現在高校生の私ですが、やっぱり女っていろいろあるんですよね。
「女を区別するのは女だ」
っていう言葉がすごく共感しました。
女は怖いです…(過去に色々トラウマあり)
「友達を作ろう」って感じじゃなくて「友達を作らなきゃ」って感じ。
「集団」の中に収まらないとって思ってみんな必死。
私は入学してすぐ孤立しかけましたが…(人見知り激しい性格なので)
それでも今では「集団」の中に収まっていますが。

既婚と未婚、働く女と家事をする女、子のいる女といない女。
女同士がずっと友達で居続けるって難しい。
何かがきっかけで壊れてしまう。
大人になればなるほど、友達を作るのって難しいんだな〜。

読後感はとても爽やかで良かったです。
これからの二人を応援したくなりました。

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プロフィール

Author:実花
高校二年生です。

◇好きな作家◇
東野圭吾、唯川恵、有川浩、島本理生、伊藤たかみ、石田衣良、森見登美彦、伊坂幸太郎、瀬尾まいこ

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