[No.53] 2007/07/09 (Mon) 19:26
『ミカ!』 伊藤たかみ
![]() | ミカ! 伊藤 たかみ (2004/04/07) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
子供でいたい。大人になんてなりたくない。
《あらすじ》
活発で男まさりのミカ。スカートなんてイヤ!おっぱいなんていらない!思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。
《感想》
名前が私と同じ「ミカ」ですが、性格は正反対。
活発で男勝りのミカ。
それを見守る双子のユウスケの視点から語られる日常。
「大人になんてなりたくない」と思ってしまいました。
今の私って子供でもないし、大人でもないって感じでかなり中途半端な位置にいるんだよな〜。
このままずっと子供のままでいたい。
でもいつのまにか大人になってるんだろうな…。
子供の頃、当たり前に思っていたことが当たり前に思えなくなっていたり。
そういうこと少なからずあるな〜。
続編の『ミカ×ミカ!』では二人は中学生。
二人はどんなふうに成長してるのかな?
★★★★☆
[No.21] 2007/07/01 (Sun) 04:51
『八月の路上に捨てる』 伊藤たかみ
![]() | 八月の路上に捨てる 伊藤 たかみ (2006/08/26) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
《あらすじ》
暑い夏の一日。僕は30歳の誕生日を目前に離婚しようとしていた。愛していながらなぜずれてしまったのか。現代の若者の生活を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を明るく軽やかに描く芥川賞受賞作!他一篇収録。
《感想》
短いので一気に読んでしまいました。
この本を読んで、やっぱり私は伊藤さんの文章が好きだなと感じました。
伊藤さんの文章ってとても印象に残ります。
そういえばこの作品で伊藤さんを知ったんですよね。
角田光代さんの旦那さんって聞いたときにはかなり驚きました。
ちょうどその時、角田さんにハマっていたので。
淡々とした話でしたけど、二人がすれ違っていき、離婚への流れがとても切なく、リアルに感じました。
好きなのに上手くいかない、というのが男と女。
どこかですれ違ってしまい、相手を見失ってしまう。
最後、主人公が八月の路上に捨てたもの…。
もう一つ収録されている『貝から見る風景』は読んでいて面白かった。
★★★★☆
[No.13] 2007/07/01 (Sun) 04:39
『指輪をはめたい』 伊藤たかみ
![]() | 指輪をはめたい 伊藤 たかみ (2006/11) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
「ぼくは誰にプロポーズしようとしていたのだろうか?」
《あらすじ》
前の彼女に振られてから、30歳になるまでに結婚して見返してやるのだと誓っていた僕。指輪も買った。誕生日も近い。しかし、転んで頭を打ち、いったい誰にプロポーズしようとしていたのか肝心の記憶だけを失ってしまう。僕の本当の相手は誰?大人になりきれない29歳・オトコの結婚観をチクリと描きだす。
《感想》
結婚は価値観の問題。
過去、現在、未来…。
3人の彼女はそれぞれどれかを大切にして生きている。
そして、「僕」は過去も現在も未来でもなく、止まった時間を生きている。
そんなに長くないので一気に読めました。面白かったです。
3マタする主人公。
でも別に嫌な奴ではない。
もうすぐ30歳だというのに優柔不断で子供です。
結婚したい理由が元カノに復讐するためだからな…。
ラストは???という感じ。
ファンタジーなのか? この話は?
この後、彼はどうなるのか?
というかこの状態はどういうことなのか?
自分の価値観について考えてみた。
過去、現在、未来。私はどれを一番大切にして生きているんだろう?
う〜ん…やっぱり「現在」かな。
★★★★☆





