文学少女

本が大好きな『文学少女』の日記です!!

『ひぐらしのなく頃に 第三話 祟殺し編』 (上・下)

ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(上) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(上) (講談社BOX)
(2007/12/04)
竜騎士07

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ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(下) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に 第三話~祟殺し編~(下) (講談社BOX)
(2008/01/08)
竜騎士07

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《あらすじ・上》
昭和五十八年、平和な雛見沢村で、毎日の"部活(ゲーム)"に興じる前原圭一と仲間たち。だが、何も知らず無邪気に楽しんでいたのは、彼ひとりだけだった。"トラップスター"北条沙都子の日常に暗い影を落とす存在――両親の死、兄・悟史の失踪、名前だけの"保護者"、そして……。彼女の未来を悲劇にしないために、圭一は抗う!!

《あらすじ・下》
昭和58 年、雛見沢村。"トラップマスター"北条沙都子を虐待から救うため、奔走する前原圭一。しかし児童福祉司への相談も、何ら変化をもたらさなかった――。出口の見えない状況と、雛見沢に古くから伝わる"オヤシロさまの祟り"が結びついた時、圭一は"ある決断"を下す。そして事態は、さらなる最凶最悪の悲劇へと向かう……!!

《感想》
祟殺し編のヒロインは沙都子。
部活メンバーの中で一番無邪気で楽しそうに見えるが、実際は一番ツラい立場にいる。
鬼隠し編、綿流し編と読んできましたが、こんなに暗い影を背負っているとは思いませんでした。
自分の仲間が傷つけられているのに助けることが出来ない…。
自分たちも、学校も、法律も…。
沙都子が傷ついていくのをただ黙って見てるしか出来ない。
今回の圭一はこれまでの圭一とはまったく違った行動にでます。
それは良いか、悪いかは別にして…全ては沙都子を守ろうとする気持ちからです。
そしてそれが今回の悲劇へと繋がる。

以下ネタバレ感想

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『愛してるなんていうわけないだろ』 角田光代

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)
(2000/03)
角田 光代

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《あらすじ》
空き地で花火をして大声で笑い、終電のプラットホームに声を響かせて走り、夜の闇に声を溶かすように尽きない話をし、言えなかったことや悲しいことを手紙に書き―。時間を気にせず靴を履き、いつでも自由な夜の中に飛び出していけるよう…恋人のもとへ、タクシーをぶっ飛ばそう!初エッセイ集復刊。

《感想》
とても素敵なエピソードが載っているので、この本はよく読み返します。

タクシーの話ってどの作家さんのエッセイの中でもよく出てきます。
でもこのエピソードが一番好きです。
角田さんがクリスマスの夜、友人の紹介で男の人と食事をするんですが、その男はとても自己中心的な人間で、角田さんはその男がタクシーを降りた瞬間、一人でタクシーに乗って帰ってしまいます(カッコイイな)
しかし、一人になって悲しくなってしまい、思わず泣き出してしまいます。
そんな時、タクシーの運転手さんが静かに話し始めます。
その話に泣いていたはずの涙は止まり、いつしか笑顔に変わっていました。
まさにそのタクシーの運転手さんはサンタクロース。

私にとってタクシーの運転手って当たりはずれが多いんですよね(そんなに乗りませんが)
感じ悪い人に当たると鬱になります。
でもタクシーっていろいろなドラマがあって素敵だと思います。

その他のエピソードもとても面白い。
人は傷つきながら、何度も恋をする。
恋っていいな、っていう思いになれるエッセイです。

『明日の記憶』 荻原浩

明日の記憶 (光文社文庫)明日の記憶 (光文社文庫)
(2007/11/08)
荻原 浩

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《あらすじ》
知っているはずの言葉がとっさに出てこない。物忘れ、頭痛、不眠、目眩――告げられた病名は若年性アルツハイマー。どんなにメモでポケットを膨らませても確実に失われていく記憶。そして悲しくもほのかな光が見える感動の結末。
上質のユーモア感覚を持つ著者が、シリアスなテーマに挑んだ最高傑作。

《感想》
この作品は読んでいてとても怖かったです。
不意に出てこない言葉。
自分が何処にいるのか。
自分は誰なのか…。
徐々に失われていく記憶。

自分の愛する家族の記憶さえ失ってしまう。
それは「死」よりもつらい。
愛する人がいるなら尚更。

この作品を読んで思ったことは「記憶」というものについて。
自分の記憶の中にはたくさんの思い出がある。
どんな些細なことでも、楽しかったことでも、悲しかったことでも…。
記憶として一生自分の中に残る。
それが失われていく。
私はとても怖くなった。
そして、今自分の中にある記憶を大切にしたいと思いました。

ラストシーンはその情景が鮮明に浮かび上がった。
悲しくて切なくて…でも美しいラストシーン。


渡辺謙自ら作者に手紙を送って映画化が実現したそうですね。
荻原さんビックリだっただろうな。

『そのときは彼によろしく』 市川拓司

そのときは彼によろしく (小学館文庫 い 6-1)そのときは彼によろしく (小学館文庫 い 6-1)
(2007/04/06)
市川 拓司

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《あらすじ》
とある地方都市で小さな水草ショップを営むぼくのもとに、ある夜ひとりの美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあった求人チラシを手にして……“アルバイト募集 年齢性別不問。水辺の生き物を愛する方ならどなたでも”。この出会いが、奇跡の始まりだった。著者の愛する映画『ノッティングヒルの恋人』へのオマージュで始まるファンタジックな青春ラブストーリー。'07年6月の映画公開に向け、著者初の、そして待望の長編文庫化!

《感想》
  
  この世界には、物理学の教科書にも載っていない強い力がひとつある

帯に書いてあったこの言葉を見て、これは買わなければと思いました。
この気持ちは物理学の教科書にも載ってないはずです(笑)

市川さんの本を読むといつも「ああ、いいなあ」っていう気持ちになります。
市川さんは人の痛みを書くのがとても上手い。
多分それは自分が痛みを知っているからだと思います。
そしてその痛みを分かち合える人の存在も。

この作品には好きな人、友人、父親。
その人たちへの愛情がとてもよく書かれています。
お父さんの言葉はとても素敵でした。
題名もとても素敵ですね(やっぱり題名の付け方が上手いな)

『いま、会いにゆきます』を読んでる人は「ああっ!?」と思うような仕掛けもあるので、是非読んでみてください。

『火車』 宮部みゆき

火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
(1998/01)
宮部 みゆき

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《あらすじ》
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

《感想》
宮部みゆきの最高佳作と呼ばれるだけありますね。
最期まで飽きさせない展開とわかりやすく簡潔な文体。
いつも思うけど宮部さんは登場人物の動かし方が上手いな。
事件だけじゃなく、主人公の人間関係まで面白い。

消えてしまった彼女を探しているうちにとんでもない事実に気づく。
カード破産した人間の悲惨な人生。
逃げても逃げても逃げられない。
彼女はただ、幸せになりたかっただけなのに。
彼女のこれまでの人生。
それを消すために犯してしまった犯罪。
そう思うととてもやりきれない気持ちになりました。

ラストシーンは好きです。
すっきりしないという人もいるかも知れませんが、やっと見つけた彼女の話を本間は静かに聞いてあげるんだろうな。
誰にも言えなかった気持ちを。

★★★★★

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プロフィール

Author:実花
高校二年生です。

◇好きな作家◇
東野圭吾、唯川恵、有川浩、島本理生、伊藤たかみ、石田衣良、森見登美彦、伊坂幸太郎、瀬尾まいこ

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